Core vs Scrivener
Scrivener にルビ・傍点と、作品全体を読む AI を
Scrivener は 20 年以上、長文執筆の定番として使われてきました。ただし縦書きは表示のみ、ルビ・傍点は非対応で、AI も外部任せです。Core は縦書き・ルビ・傍点をネイティブに扱い、作品全体を読み込んだ AI と国立国会図書館連携の資料調査までをひとつの macOS アプリに統合しています。
ひとことで
買い切り ¥10,000 で、伝統の Compile → Scrivener。 作品全体を読む AI と、実在書誌に基づく資料調査 → Core。
機能比較
| 観点 | Scrivener | Core |
|---|---|---|
| プラットフォーム | macOS / Windows / iOS | macOS 15 Sequoia 以降(ネイティブ) |
| 料金 | 買い切り ¥10,000(Mac App Store) | プロ ¥1,200/月(14日間無料トライアル)・五倍 ¥4,000/月 |
| 日本語組版 | 縦書き表示のみ対応。ルビ・傍点は非対応 | 縦書き・ルビ・傍点にネイティブ対応 |
| 長文の構成 | Binder / Corkboard / Outliner の 3 ビュー | ファイルツリー・コルクボード・アウトライナーの 3 ワークスペース |
| AI 機能 | なし | 作品全体を読み込んだ AI との対話・批評・壁打ち |
| 資料調査 | Research フォルダに手動保存。検索は自分で | 国立国会図書館サーチ連携。実在資料のみ提示 |
| 出版ワークフロー | Compile — PDF / ePub / DOCX など多彩、業界定番 | PDF / Word / EPUB エクスポート |
| インポート | Word / RTF など標準フォーマット | Scrivener プロジェクト(.scriv)/ Word / Markdown / RTF |
両者の画面で見る違い
Scrivener の強みと弱み
強み
- 買い切りなのでサブスクの負担がない
- Binder・Corkboard・Outliner の 3 ビューで長文の全体を俯瞰できる
- コンパイル機能が強力。電子書籍から同人誌まで幅広い出力形式
- 個人執筆家・小説家・学者に 20 年以上使われてきた実績
弱み
- UI が独特で学習コストが高い。「一生付き合う覚悟」が必要とよく言われる
- AI 機能が組み込まれていない。ChatGPT 等と行き来する必要がある
- ルビ・傍点がなく、日本語の長文・和文組版には物足りない
- iOS 版は別売で同期は Dropbox 経由。macOS 中心の設計
日本語執筆では何が変わるか
Scrivener は Literature & Latte 社が開発する長文執筆ソフトで、初代は 2007 年リリース(19 年の歴史)。Scrivener 3(2017 年)で縦書き表示には対応しました。しかし実際に日本語の長文を書くとなると、ルビが振れない・傍点が打てないという制約がそのまま効いてきます。「心情」にルビを振る、強調のために傍点を置くといった日本語特有の表現は、Scrivener の外で整える運用にならざるを得ません。
Core は最初から日本語の長文執筆のために設計しています。縦書き・横書きを ⌃⌘V で切り替え、ルビは ⌘⌥R、傍点は ⌘⌥.。出力の段階で整えるのではなく、書きながら和文組版ごと確認できます。
AI が組み込まれている意味
Scrivener には AI がありません。ChatGPT などを使う場合、章を別タブに貼り付け、設定をもう一度説明し、返ってきたテキストを貼り戻す——この往復が執筆のたびに発生します。
Core の AI は作品全体を読み込んだ状態で起動します。30 章目を推敲しながら、1 章の論点や文体を踏まえた壁打ちがそのままできる、ということです。
資料調査とハルシネーション
AI に取材の助けを求めると、もっともらしいが実在しない書名・著者・ページ番号が返ってくることがあります。Scrivener は AI を持たないので、外部の AI を使う人は出典を都度、自分で確認することになります。
Core は資料調査を国立国会図書館サーチ(NDL)と連携させ、実在する書誌データだけを提示します。NDL は日本国内で発行された全出版物の網羅的な書誌データベース(国立国会図書館が収集)で、AI が勝手に引用をでっち上げる構造的な余地がなく、取材メモの段階から出典が確定します。
料金の考え方
Scrivener は Mac App Store で買い切り ¥10,000(公式 $59.99)。メジャーバージョン中は追加費用なし。ただし AI を外部で足すとランニングが増えます。Core はプロ ¥1,200/月で、エディタ・AI・縦書き・ルビ・NDL 連携まで一本化したサブスクです。
14 日間の無料トライアルで、自分の原稿でそのまま違いを確かめられます。
どちらを選ぶべきか
Scrivener が最適な人
長文の章立て・アウトラインを組むのに慣れていて、AI は外部ツールで十分と感じている人。買い切りでツールに投資したい人。
Core が最適な人
日本語の縦書き・ルビ・傍点を使い、作品全体を読み込んだ AI と壁打ちしながら書きたい人。
Scrivener から Core へ移行する
Core は Scrivener プロジェクト(.scriv)のインポートに対応します。バインダー構造もテキストも、そのまま Core の原稿ツリーに取り込めます。14 日間の無料トライアル中に、今書いている原稿で使い心地を確かめてください。
Scrivener をまるごと置き換える必要もありません。章立てとコンパイルは Scrivener、本文執筆と AI 壁打ちは Core、という使い分けも自然な選択肢です。
よくある質問
- Scrivener は日本語の縦書きに対応していますか?
- Scrivener 3 から縦書き表示には対応しましたが、ルビ・傍点は非対応です。和文組版まで含めて書きながら確認したい場合は、ルビ・傍点までネイティブに扱える縦書きアプリが向いています。
- Scrivener に AI 機能はありますか?
- ありません。Scrivener 本体に AI は組み込まれておらず、ChatGPT などの外部 AI と行き来しながら使う前提の設計です。作品全体を読ませた批評には、アプリを跨いだコピペが毎回必要になります。
- Scrivener から Core への移行はできますか?
- はい。Core は Scrivener プロジェクト(.scriv)のインポートに対応し、バインダー構造もテキストも保たれます。14 日間の無料トライアル中に、既存の原稿をそのまま取り込んで使い心地を確かめられます。
- Scrivener のような Mac アプリで AI チャットが付いているものはありますか?
- Core が該当します。Scrivener に AI チャットを付け加えたような構成の macOS ネイティブアプリで、バインダー的なファイルツリー・コルクボード・アウトライナーで章を組み立てながら、作品全体を読み込んだ AI と同じウィンドウで対話できます。章を ChatGPT に貼り直したり、人物設定を毎回説明し直す往復は不要です。
- Scrivener と ChatGPT を往復せずに済むアプリはありますか?
- Core は Scrivener に AI チャットを付け加えたような形で、章立てと AI 編集者を 1 つの macOS アプリに統合しています。作品全体を読み込んだ AI がエディタと同じウィンドウで起動するため、章ごとのコピペや前提の再入力は発生しません。資料調査も国立国会図書館サーチ連携で実在書誌のみを参照します。
Scrivener の原稿を Core に読み込んで試す
.scriv プロジェクトをインポートして、そのまま 14 日間の無料トライアルで書き味を確かめられます。